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2015年8月27日木曜日

小物を載せて使う小さな折りたたみテーブル

知り合いの美容師の人に依頼されて立ち仕事用の折り畳みテーブルを作った。
出張先で髪を切るときに使えて、車のトランクに楽に入れられる物をとの要望だ。


素材は杉の胴縁と杉板とシナベニア。 塗装はいつものワトコオイル(ダークウォルナット)
軽量にする必要があったのでパインを使うのはやめた。


天板の大きさは400×300mmで、小さなものが転がり落ちないようにするため25mmの額縁がある。 高さは740mmぐらい。


天板の下にはタオルを掛ける事もできるバーがある。(これは畳んだときの握りでもある)

これが、畳んだ状態。およそ60mmの厚みになる。

で、展開方法はというと、
脚となる内側と外側の棒の上部をそれぞれ反対方向にずらすように人さし指と親指で力をかける。
次に、天板の端を上に持ち上げる。


後は、天板がつながるように下ろすだけ。

2分割の天板が左右にズレないようにするために、裏側には出っ張りがあるので、バーの中央にある穴に収める。 すると、定位置で安定するようにしてある。

このバーが有る方の天板を握れば、テーブルを片手で持ち上げることができるようになっている。
バーの無い方の天板を持ち上げると、折りたたみ状態になろうとするので注意。

同じものを2個製作した。
脚の裏には保護の目的で、ネオプレーンゴムを両面テープで貼っておいた。


2つを折りたたんで、タオルを掛けていたバーの部分を向かい合わせにして握れば、片手で2個同時に持つ事も可能(それほど重くない)。

折りたたんで2台を重ねた状態。  これで400×780mmぐらいの面積に収まる。
ちなみに、こういうふうに互い違いに重ねれば、厚みが110mmに収まるようになっている。

これは、関節部分のネジ。 奥の木には鬼目ナット。手前の貫通側には円筒状の金属スペーサーを仕込み、保護している。 ネジは六角穴付きネジM6。 もし緩むことがあれば、100円ショップでも六角レンチ工具セットが売っているので締める事は簡単だ。